ここでは、工事の進め方をご紹介致します。
住まい手である皆様と建築士がじっくりとプランを練り、監督と職人が一丸となりひとつひとつ丁寧に作り上げる木の家が出来るまで。
確認申請
特定行政庁もしくは指定確認検査機関へ必要書類をまとめ提出します。
建築基準関係規定のチェックを受け適法であれば確認済証が交付されその後工事着手となります。許認可関係はほかに農地の転用届出、開発許可申請、長期優良住宅建築等計画の認定申請、低炭素建築物等計画の認定申請などがあります。
地盤調査
建物を建てるとその重みで土が締まり沈下が起こります。不均一な沈下がおこると建物が傾き生活に支障をきたします。また、地震時も軟弱な地盤ほど建物が揺らされやすいと言われています。永く安心して暮らす為に地盤を調査し、土質や強度を調べる必要があります。
木造住宅を建設する場合には一般的にスウェーデン式サウンディング試験という方法で地盤調査を行います。計画建物の4隅と中央の5箇所の測定を行い、軟弱な地盤が見つかった場合はその周辺を追加測定し軟弱層の範囲を調べるようにします。調査結果を元に補強の必要性、補強方法を検討します。
地鎮祭
土地や工事の神様を祀り工事の無事進行・安全を願う儀式です。
加えて、建物の配置確認や建物周りの地面の仕上がり高さをご確認いただきます。また、設計から工務へ担当を引き継ぎ、工事工程と進捗報告方法についてご説明させていただきます。
建物配置を示す地縄を張るとこれまで図面で考えていた建物の実際のスケール感が判りワクワクした気持ちになります。工事着手まであともう少しです。
近隣ご挨拶、現場仮設の用意
着工前に近隣の皆様へのご挨拶周りをします。
工事期間中は資材の運搬や作業する音、工事車両の出入り等々ご不便やご迷惑をお掛けすることになります。およその工程に加え大きな音の出る作業日や重機の出入りする予定をご連絡させていただきます。
工事車両駐車スペース、仮設トイレ・電源、清掃用具、工事看板といった現場仮設の用意をすませます。整理された現場はきちんとした現場仮設から始まります。
基礎工事
まず“遣り方”を行い水平、直角、建物配置の基準を決めます。
型枠を組み、鉄筋を配筋し結束線で結い、アンカーボルトをセットしたところで社内配筋検査を行っています。
コンクリートのかぶり厚さ、継手部分の重なり長さ、定着長さなどが定められており100年耐久の基礎を生み出すため念入りにチェックを行い、適宜補強方法を検討しています。
建方作業
基礎が完成すると、建物を建てる準備が始まります。
奥山建設では、雨に濡らさず安全に作業が進められるように建方工程を組んでいます。土台、床断熱材、床厚板合板まで施工し、建方を行いやすい足場を作ります。汚れ防止と雨対策を兼ねて床合板にフィルムを貼り養生します。
土台作業が終わるとブルーシートで覆い建て方の日を待ちます。建て方作業は基本1日1フロアまでとし、作業終了毎にブルーシートで包み雨養生を行います。
建て方当日は後々見えなくなってしまう部分、補強金物、気密処理、断熱処理等のチェックを行います。
上棟祭
無事に棟が上がったお祝いです。
建方当日ではなく後日改めて式典を執り行います。工事が進むと見えなくなってしまう、骨組みや筋交い等構造体や断熱材、気密処理状況をご確認いただきます。上棟祭はお施主様と担当大工棟梁の顔合わせを兼ねておりますので、一言ご挨拶をお願いしております。(費用は掛かりません。)
このころには間取りや空間構成がわかるようになります、ここから少しずつ仕上がってゆく家の変化を楽しんで欲しいと思います。物干し金物、手すり、ピクチャーレールなどなど壁や天井に何かを固定するためには下地が必要です。
現場を見てやっぱりここに欲しかったと気付いたら直ぐにお伝えください。このタイミングであればまだ間に合います。
コンセント・スイッチ位置のご確認
間仕切り下地、天井下地が組み上がると配線工事を行います。
あらかた配線がおわったところで、コンセント・スイッチ位置のご確認をお願いしています。断熱・気密施工に関わる外周部の配線は後からの変更が困難なため、工事中に使い勝手を含め再確認していただきます。
必要に応じ位置の変更や追加などの打合せを行います。現場で実物を前に考えてみるとより使い勝手の良い方法がひらめいたりするものです。
木工事完了確認
内装仕上げを行う前に、木工事完了のご確認をお願いしています。
造作収納や間仕切り位置、天井高さなどお打合せしていただいた内容と合致しているかご確認ください。現場では、建具の枠や化粧材が綺麗に仕上がる作り方を検討しています。また、メンテナンスの行い易さや耐久性を考えながら細かな施工を行っています。そんな現場のこだわりを探していただくのも楽しいかもしれません。
この時点では床がボードで養生されていて、木の家ならではのナチュラルな雰囲気はまだありません。建物完成まであともう少し、クリーニングが終わり養生材がなくなるのが待ち遠しくなります。
内装仕上げ工事、設備器具取り付け
内装仕上げにはクロスや塗り壁やタイルを使います。
内装工事が終わるとガラッと部屋の雰囲気が変わり嬉しい気持ちになります。無塗装の床材を選び、ご自分でオイル仕上げされる方や部分的に塗り壁DIYに挑戦される方もいらっしゃいます。
ご希望がございましたら、設計打ち合わせ時にご相談ください。ご自宅の一部を自らの手で仕上げる楽しみがあります。家族の思い出づくりにいかがでしょうか。
クリーニング・社内完了検査
床の養生材をはがし工事中についたホコリなどを掃除します。
クリーニング後、女性スタッフによる現場検査を行います。主婦の目線で小さな傷や汚れをチェックします。
気密測定、室内空気質測定(ホルムアルデヒド・VOC・濃度の確認)、換気風量測定・風量調整を行います。
造園・外構工事
造園工事を行うことで敷地との一体感が高まります。
植木は四季の移ろいを知らせてくれるほか、空間的な奥行を生み出し豊かな暮らしの場を演出してくれます。庭づくりにご興味のある方はぜひご相談ください。専任の造園業者と一緒にお手伝いをさせていただきます。
敷地にゆとりのある場合は建物本体工事と平行で進めさせていただきます。
建築完了検査
工事完了後に特定行政庁もしくは指定確認検査機関の完了検査を受けます。
建築確認申請内容に基づき適法に工事が完了したことが認められると検査済証が交付されます。
お施主さまによる工事完了のご確認
お引渡しの前に工事完了のご確認をお願いしています。
設計図書どおりの工事を完成させるよう注意しながら工事監理を行っておりますが、万が一に備えお施主様と一緒に最終確認をさせていただきます。設備機器の使い方やメンテナンス方法、点検方法、フックやカーテンレールの固定方法など不明点がございましたらご質問ください。
工事完了 ※奥山建設では、大工職以外の職方については原則一業種一社体制をとっています。奥山の家づくりを知り共感をもって現場に望む職人集団です。同時に施工できる現場に制約があるため、お待ちいただくこともありますがご理解の程よろしくお願い致します。