私達の考える良い家は、ご家族がいつまでも豊かに暮らせる場所。
想像してみて下さい、豊かな暮らしとはどんなものか。
窓から差し込むポカポカと暖かい日差しや、吹き抜ける爽やかな風、ナチュラルな雰囲気でほっこりできるリビング。
焼きたてのパンの香りや子ども達の笑い声。自然体で感じる心地良い居場所。イメージする形はお一人お一人違います。毎日をすごす場所だから、健康や安心といった要素も大切です。皆様の夢や希望をお聞かせ下さい。
私達は培った経験を最大限発揮し、じっくりプランを練り、ひとつひとつ丁寧に、お住まいいただくご家族にとって最高の住まいを提案致します。『凡事を徹底し住まい手へより良い家を』これは先代より引き継いだ奥山建設の変わらぬ思いなのです。
理想とするのは自然体で感じる心地よさです。その感じ方はご家庭によって異なるはずです。私達は型にとらわれず、人柄や暮らしぶりを理解することを大切にしています。
家族がどのように行動し、集まり、休むのか、みんなが生き生きと前向きに暮らせる家はどんな形をしているのかを想像します。好きなことを楽しむ場所や時間、家事動線や家族のつながり、暮らしを楽にする工夫、肌に触れるものの優しい質感や、暖かさ涼しさといった温熱感、そして空気の清涼感。こだわりの視点は多岐に及びます。
居心地のよい場所には自然と人が集まります。愛着がわき、笑顔が増え、暮らしを楽しむゆとりが生まれます。住宅設計とはその家で営まれる数十年に渡る暮らしをデザインする作業でもあるのです。
私達はご家族と一緒に何度も図面を書き直し、じっくりとプランを練り上げます。いつまでも家族が笑顔で過ごせる家を作りましょう。
毎日帰る場所だから、素材にこだわりたいと思います。
長く魅力的な家である事はとても大事です。時間が経つごとに魅力がます素材を選び、耐久性のある工法を選択し、メンテナンスの容易な器具を選ぶことです。無駄な装飾を省き、木という素材の魅力を引き立てるためのシンプルな箱が私達の家づくりのベースです。
部屋の役割を決めつけず家族の変化に対し、フレキシブルに対応のできるオープンプランの木の家が良いと考えます。無垢の木は、徐々に飴色になり落ち着いた表情へと変化してゆきます。生活の跡が刻まれることで家々の個性が生まれます。そして、素足や素手で触れた時の気持ちよさは無垢の木ならではの楽しみです。
人もまた自然の一部なのだから森で育った木や土や石などに囲まれている方が心地よく感じるのは当然のことなのです。
自然の中で生まれ育った木、それを使った家づくりは本能が感じる安心感を備えています。
自然や緑は暮らしをより豊かに演出してくれます。
四季折々の変化を見つめ、自然に寄り添った設計をすることは暮らしの場を室内に留めず外へと広げてくれるのです。
新芽の柔らかな黄緑色、心安らぐ花の香り、雨に濡れしっとりと佇む深緑、華やかな紅葉は赤・黄色。私たちを取り巻く自然は季節の移ろいに合わせその表情を少しづつ変化させてゆきます。自然界の時間は私たちにゆったりとした時の流れを知らせてくれるのです。
土や水や植物に触れることで、情緒は安定し生命との共感を得ることが出来るのだと思います。自然の恵みに感謝し、美しさを知り、楽しむ心を養い育む事ができる家が良いと私達は考えています。
樹木や草花を配置し空間に奥行をもたせ、暮らしの場に彩りを添えてくれるのが庭です。小さくても大きくても、それこそ一輪でもいいのです。
家の外をデザインすることが暮らしの豊かさにつながるというのはあまり意識されないことです。毎日を過ごす場所ですから、内観同様外観の見え方、ウチとソトの繋がり方にもこだわりたいと考えます。
少しだけ冷たさを帯びた空気、暖かな陽射しに心地よさを感じる春の午後。窓を開けると爽やかな風がそっと通り抜ける。日向ぼっこの気持ち良い季節。一年中あの心地よさを感じられたらどんなに幸せだろうか。
私たちの目指す心地のよさ、それは春の日の日向ぼっこに似ています。暖かすぎず、寒すぎない。ちょうど良い温熱感と心を満たしてくれるあの何か。快適な温熱環境への挑戦はもう20年以上も続いています。断熱や気密性能も格段に高くなりました。
でもそれだけでは不十分です。室内の温度ムラが不快感を生むこと、輻射熱という物体の放つ熱の波動が体感に大きな影響を与えること、太陽の動きに合わせて窓の計画をする事の重要性、湿度による体感の変化、発汗機能の理解床や壁材の熱貫流率の影響、換気計画の効果など幅広い視点を持って建物を計画する必要があると判ってきました。
日向ぼっこをしている時に心を満たしてくれるもの、その正体は本能が感じる安心感かもしれません。リラックス出来る家でしっかりと体を休める事が前向きに健康に生きる力につながるのではないでしょうか。
私たちの“快適感への飽くなき探求”はまだまだ続きます。
私達は自然の中に家という箱を構えその中に暮らしています。
太陽の動きや熱量、風の向きや速度、外気の温度や湿度といった家を取り巻く自然環境は四季を通して変化します。夏の強烈な日差しや高い湿度、冬の冷たい風や乾燥した空気は遠退けたい存在ですが、冬の暖かな陽射しや春・秋に吹く爽やかな風には安らぎや心地よさを感じます。
太陽の動きや季節の風向きに目を向けその特性を知ることで、自然に寄り添った設計が可能となります。その設計思想・手法をパッシブデザインと呼び、私達はこれまで培ってきた高気密高断熱の家づくりと融合させることで機械設備に頼りきらない自立した住まいを目指すことにしました。
冷房や暖房を使わなければ、室温は外気の影響を受け変動します。また直射日光を取り込むことで外気温以上になることもあるでしょう。
自然状態の室温を快適温度にコントロールするためには電気や灯油などを使いエネルギーを作り出す必要があります。燃料という有限な資源を消費することで快適な住環境を得ています。小さいエネルギーで快適に暮らせるような家づくりが今、必要とされています。
構法として木造軸組(木の家)を選び、いつまでも豊かに暮らしてもらうという目標を掲げました。
工務店には、建てさせて頂いた家を守っていく責任があります。ですから、職人の手で容易にメンテナンスが出来て改修出来る構法が大切なのです。長持ちさせるため、構造耐力・耐久性・防雨性・可変性について考えました。そのことについては、技術資料にまとめましたので合わせてご確認ください。
耐震リフォームや大規模改修の経験から、新築時に暮らし方の可変性について検討することや、耐震設計に余力を持たせることの大切さを痛感しました。一般的に日本の住宅は短命といわれます。身近な建て替え事例を振り返ってみても、骨組みの寿命が原因ではなく暮らし方にあわず不便になったという理由が最も多くあげられます。増築や減築の可能性、賃貸物件として利用方法など壊さないで済む方法を考えておけばもっと永く使えたのかもしれません。
次に耐震基準について。
木造住宅の設計指針は大きな災害があるたびに改訂されてきました。
※最近では阪神淡路大震災を受けて平成12年に大きな改訂がありました。
つまり基準を満たせば万全、では無いということです。設計者と作り手は基準の意図をよく理解し、どんな力に対しどんな破壊を想定しているのか知る必要があります。その上で、作り方を考慮し必要に応じ補強策を講じるべきと考えます。安心は現場で生み出すもの、完成すると見えなくなる部分にこそこだわるべきです。
お客様事ではなく自分事として家づくりにのぞむこと。
構造体を雨に濡らさないブルーシート養生の取り組み、プレカット打合せ、構造設計・架構計画、外皮計算、日射熱取得計算全て自社設計、全棟気密測定実施、3Dシュミレーションモデルを使った日照設計、自社スタッフ2名以上での基礎配筋検査、上棟作業時現場監督常駐、現場進捗報告など。
住まいを考えつくることはワクワクする反面、不安も大きいと思います。人生を賭けた一大事業のパートナーとして選んでくださったお客様のために、培った建築の知識と技術を最大限発揮し不安は最小限に楽しさを最大限に。私達はモノづくりが大好きです。大変なことも多々ありますが、やっぱりモノづくりが楽しいのです。住宅は大きく作り上げるために時間も必要です。この大きなモノづくりをご家族のよい思い出として欲しいと願っています。そのために、ひとつひとつ丁寧に仕上げて行きます。
胸を張って良い家だと宣言できるよう、真面目に丁寧に。
現場にまつわる全ては自分事、それがオクヤマスタイルです。
私達工務店の仕事は設計図を作り現場をまとめ、お引渡し後の暮らしのフォローをすることです。
実際に手作りの家を組み立てるのは大工を中心とする職人です。我が家を手掛けた職人がどんな人間か知ることは大切だと思います。無理強いはしませんが、可能な限り職人達の手仕事を間近で見て知って欲しいと願っています。住まいに対する愛着、それは思い出によって高められるように感じます。
住まいの思い出は、引っ越してからだけのものではありません。折角奥山建設と出会ってくださったのですから、住まいづくりを建設開始からめいっぱい楽しんで欲しいのです。